背景と想い

私はこれまで朗読やコミュニケーション支援活動を通じて、「ことばが伝わる喜び」 を多くの人と分かち合ってきました。
けれども、日常の中で「うまく伝わらない」「聞いてもらえていない気がする」といった コミュニケーションの難しさ を、誰もが抱えています。

そこで私は、朗読を「ただ聴くもの」から、
詩を通じて感じ、語り合い、みんなで作品を創る時間 へと変えていきたいと思いました。

さらに、このような活動には研究による裏付けもあります。

  • 対話型読み聞かせ(Dialogic Reading) の研究では、子どもに質問を投げかけながら物語を読むと、語彙力・表現力が大幅に向上することが報告されています(Whitehurst et al., 1988)。
  • また、物語の背景や文脈を話し合うことで、構造や文脈理解が深まり、批判的思考力や洞察力が育つことも示されています(Snow, 2002)。

つまり「対話を通じて朗読を楽しむこと」は、表現力・語彙力の増加、そして理解力の向上に効果があるんです。

このワークショップは、学びでもあり、楽しみでもあり、そして 「自分の声を大切にする体験」 です。


  • 声を出す楽しさ:自分の声に自信が持てるようになる
  • 人とつながる安心感:互いに聴き合うことでコミュニケーションが深まる
  • 学びの効果:文脈や構造の理解が深まり、表現力・語彙力が自然に育つ
  • 文化活動への参加:社会的意義のある取り組みに関わる喜び
  • 記録に残る特別感:YouTubeドキュメンタリーに出演し、自分の声と思いが残る

「声を出すのはちょっと苦手…」という方でも大丈夫。
ここでは上手さよりも、感じたことをそのまま声にすることを大切にしています。

あなたの声が、誰かの心を揺さぶるかもしれません。
あなたの言葉が、未来の物語をひらくかもしれません。

「新しい本の楽しみ方」にようこそ

1.内容

~新しい本の楽しみ方にようこそ~
「安心と表現の朗読ワークショップ」

2.目的

朗読を通して、コミュニケーション能力の向上、脳の活性化、リラックス効果、ストレス解消を目指します。脳の若さと健康を保ち、自律神経を整えることで、元気にはつらつとした日々を過ごせることを目的とします。

3.対象者(募集案内)

以下のような方を対象とします:
🔲 うまく会話ができず、気持ちを言えない
🔲 本を読んで、物事を想像するのが好き
🔲 焦ったり、緊張して、失敗するのが不安
🔲 新しい趣味を始めてみたい
🔲 若さと健康を保ちたい

4.実施の背景

失語症者は発話やコミュニケーションに不安を抱えやすく、社会参加の機会も限られがちです。
本事業では、失語症当事者であり、朗読教室アシスタントとして講師を務め、専門的支援スキルと朗読の表現力を掛け合わせた “安心して参加できる場” を提供します。

5.特徴・独自性

・講師が失語症当事者であり、朗読教室アシスタントとして参加者に寄り添ったサポートが可能
・朗読による癒し、脳の活性化、表現力の向上を同時に実現
・誰も置き去りにしないやさしいテンポと進行
・短時間(15分)で参加しやすく、継続が負担にならない

6.事業内容

【月1回継続プログラム(15分 × 12回)】
1. あいさつ・安心づくり(2分)
2. 呼吸・発声のウォームアップ(3分)
3. 朗読+参加型朗読(5分)
4. 感想共有(3分)
5. 前向きフィードバック(2分)

【単発ワークショップ】
・啓発イベントや学習会でも実施可能な体験型プログラム

7.期待される効果

・コミュニケーション意欲の向上
・脳の活性化による認知機能の維持
・リラックス効果とストレス軽減
・自律神経を整え、若さと健康を保つ効果
・継続参加による自己肯定感の向上

8.講師紹介

講師:梶 彰子(失語症当事者/朗読教室アシスタント)
資格:レジリエンスカウンセラー/意思疎通支援サポーター 等
特長:やさしい進行と寄り添う姿勢で、参加者の安心感と満足度が高い

9.お問い合わせ

朗読を活用した本事業は、心身の健康づくりに寄与し、失語症者の社会参加を促進します。
補助金を活用することで、より多くの方が参加しやすい環境を整え、継続的な支援と学びの場を提供していきます。
ご興味いただける方がありましたら、時間や形態などは一緒に考えていきたいと思います。
まずは、気軽にお問い合わせください。

メール:kj.kotococo@gmail.com